太陽から地球付近の宇宙空間に到達するエネルギーは、人類全体が使用する全エネルギーの1万倍以上という膨大なものです。 宇宙発電所(宇宙太陽光発電所) とは、宇宙空間のふんだんな太陽エネルギーを利用して発電し、その電力を地上にマイクロ波やレーザーで送電する構想です。この構想の実現には技術的にはまだ多くの研究を必要としますが、実現できれば 現代社会の抱えるエネルギー問題と地球環境問題を一挙に解決する夢のような発電所 となるでしょう。この発電所は、大きな宇宙構造物と宇宙への大量の物資輸送を前提とすることから、人類の本格的な宇宙進出のさきがけと言えます。宇宙発電所の研究は、現在のところ地上での実験が進行中ですが、 2020年代の半ばまでに宇宙での実験が始まれば、2040年代には実用の時代 を迎えることができます。この分野の研究では、我が国で、特にSPSのシステム設計と無線送電技術について、世界最先端の研究が行われています。最近では、SPSを目指した、航空機から地上への電力伝送実証実験が行われました。 宇宙発電所の詳しいことを知りたい方は、SPSの教科書として作成した 太陽発電衛星の研究(2025.1.27版) をご覧ください。
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